代替医療の種類は多岐に渡ります。まだ紹介していない、その他の代替医療を紹介します。
解毒療法の中でも、最近特に注目されているのが「サウナ」です。発汗による解毒作用が期待できます。また、温熱による血管の拡張や血流の促進は、循環器系疾患への治療効果も見込めます。さらに、リラックス効果や自律神経を整える効果もあります。
血液を排出する治療法として、中世ヨーロッパで盛んに行われていたのが「瀉血」です。現在は、C型慢性肝炎の代替医療として注目されています。
直腸に酵素を含む水などを注入し、老廃物の洗浄を行うのが「コロンクレンジング」です。別名「大腸洗浄」「大腸療法」とも呼ばれています。
温泉への入浴や温泉水の飲用などを行う「温泉療法」は、日本でも人気があります。入浴は温熱や水圧などの物理的効果に加え、有効成分による科学的効果やリラックス効果が期待できます。ドイツには湯治場が多く、医師の指導の基に行われる温泉療法が存在します。
リハビリでも活用されるのが「アクアセラピー」です。水が持つ抵抗、浮力、水温、水圧などの特性を利用して行う運動療法の1つで、足や腰への負担が少なく済みます。
遠赤外線やマイクロ波、高周波、超短波などで体温を上げる「温熱療法」は、免疫機能の向上効果があります。
逆に、零下100度以下の環境で短時間の運動をすることで、リウマチなどの治療を行う「冷却療法」も存在します。
1994年に開発された比較的新しい温熱療法が、「ホットストーンセラピー」です。温めた石でマッサージなどを行い、血流を促進します。ネイティブ・アメリカンの伝統療法を基にした代替医療です。
気の鍛錬により得た技術を用いて患者を施術する「気功」は、中国の伝統医学です。独自の呼吸法や身体の動きを組み合わせてエネルギーの流れを調整する「導引」も気功の1つです。
中国武術の「太極拳」も、古くから親しまれています。緩やかに円を描く動作を行い、護身術としても用いられています。いくつかの流派が存在しますが、いずれも健康維持や病気の治療に役立てることができます。
音楽を聴く、歌う、演奏することで健康の回復を図るのが「音楽療法」です。病院で行われる集団療法でも用いられます。
自由に絵を描いて自分自身を表現する「絵画療法」は、リラックス効果だけでなく人生における気付きをもたらす効果があります。
周囲と協力して自己表現を行う「演劇療法」も、人生の気付きや治癒力の発露に効果があり、その技法は様々です。